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男性の美容医療②~治療編

こんにちは。一瀬晃洋です。
先日の続きで、男性の美容医療、治療についてのお話です。
前回のブログはこちらから

まず、シニアの男性患者さんのお顔の状態の特徴としては、たるみが多く、シワが深いということです。
部位としては、額のシワ、眉間のシワ、上まぶた・下まぶたのたるみ、ほほ、ほうれい線、首などが挙げられます。
ミドルエイジの方の多くは、目の下のクマの改善を希望されます。

前回の5分類に沿って、もう少し掘り下げてみましょう。
5タイプそれぞれの顔と心のミスマッチの原因、悩みの対象となる部位、それに対しての治療方法を下記の表にまとめています。

男性の美容医療タイプ別5分類~顔と心のミスマッチ
男性の美容医療タイプ別5分類~顔と心のミスマッチ


では、どのように治療を選択すればよいでしょうか。

原則1 仕事優先
手術を受けるためにまとまった休みをなかなか取れない方には、無理せずにヒアルロン酸注入をお勧めしています。
気軽に受けることが出来る治療ですが、とても効果的なことが多いものです。

ヒアルロン酸の持続期間は1年ほどと考えられていますが、実際には2~5年以上持続することを良く経験します。
2年持続する化粧であれば値打ちがあると思いませんか?

ただし、製材の種類、注入部位や注入技術に大きく依存します。

原則2 タルミが多い・シワが深い→フェイスリフト
ご本人の社会的状況(2週間の仕事の休みが取れる、家族の反対がない等)が許せば、フェイスリフトなどの手術は最も有効です。
ただし、大きな手術は年齢が進むと(持病の治療などで)受けることができない場合もあります。
フェイスリフトなどをお考えの患者さんは、出来れば70歳位までに行うことが望ましいでしょう。

原則3 大きな手術が無理→小さな手術の組み合わせ
たるんだ部分を引っ張るのではなく、ダイレクトに切り取ることができれば、効果は最大となり低侵襲になります。
しかし、傷跡が目立つために切り取れる部分は限定されます。
ところが、シニアの方の顔は傷跡が目立ちにくいという特徴があるため、いろいろな手術の選択が可能になります。
つまり、タルミがある部分をどんどん切り取っていく様なことが出来ます(ただし形成外科医の技術が必要です)。
この様な小さくて効果的な手術を組み合わせて行うことで、大きな手術に匹敵する効果を得ることができます。

原則4 機能を治すのが美容医療では重要
顔には視る、話す、食べる、嗅ぐ等いろいろな機能がありますが、機能が良い顔は格好良くみえます。
私たちの脳は、他人の顔からその人の機能の良し悪しをみつけることがとても得意です。
例えば、眼やまぶたの機能が衰えている人の顔は美しい顔にみえません。顔全体が老け顔にみえてしまいます。
筋肉隆々のアスリートはとても美しく見えますが、これも機能が良い優れた人間だと判断するので美しく見えるのです。
したがって、顔のアンチエイジングの治療では、顔の機能が正しく保たれていることが大切です。顔が老化して見える原因をよく診察して、場合によってはまず機能を治す治療を選択します。
眼のクマの治療などでは、ドライアイの治療や眼瞼下垂の治療をお勧めすることなどは良くあります。


もし心と顔のミスマッチに気付いたら、もう無理かな・・と思わずに、美容外科医に一度ご相談下さい。
美容医療を上手く活用して、男性も女性も、年をとっても元気に社会で活躍して頂きたいと考えています。




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